あたしは急に止まれなくて、
健也くんの背中にぶつかった。


「ゴ・・・ゴメン」


「あのさ、」


健也くんは
自分の高い花をポリポリとかきながら
ほっぺを赤くして言った。



「俺の隣歩いてくんねぇ?」




「う・・・うん」


ぎこちなく返事すると、
健也くんがあたしの手を





握った。









あたしは






人生で











初めて










手をつないだ。