―Rui side― 飯が終わり、俺と梨花は部屋に向かった。 「ねぇ、瑠衣くんって彼女居ないの?」 「いねぇよ」 「そうなんだ」 "そう言うお前はどうなんだ?" 喉まで出かかった言葉を俺は飲み込んだ。 答えを聞いたら、俺はめちゃくちゃになりそうだったから。 こんな可愛い奴に彼氏居ねーわけねーもんな。 チッ… 情けねぇ。 俺、すげーヘタレ。 「あたしも居ないよ~。一緒だね!」 耳を疑った。