―Rui side―



息を呑んだ。



桜庭梨花の美しさに。



息を呑む…
と、いうか一瞬言葉が出なかった。



俺のものにしたい



そう思った。



「おい、行くぞ。案内する」



「あいあい」


母親と分かれて、花を見る桜庭梨花に声をかけると、ピョコンと立ち上がり、あとを着いて来た。