間一髪、バットで殴られそうな梨花を助けた。 俺は梨花の姿に驚いた。 唇は切れ、手の甲は血を拭ったのだろう、赤い。 そして、腹を押さえて倒れ込んでいる。 しかし、それ以上に目を疑った光景は、床に伸びて動かない男たち。 誰がやったかなんて、聞かなくても、 梨花がやったことは明白だ。 強ぇ。 鳥肌が立った。