―Rika side―



「大丈夫?」


あたしは美月の横にしゃがんで声をかけた。


「うん!ありがとう」


美月はふわふわしてて、いかにもお嬢様って感じ。



あたしとは大違いだわ。



「怪我、ない?」


「あっ…ちょっと…」


「どした?」


「突き飛ばされた時に、足くじいちゃって…」


「友ちゃーん」


あたしは友輔を呼んだ。



友ちゃんっていうあだ名が気に入ってしまった。


「なんだべ?」


「はい、荷物よろしく」


あたしは友輔にカバンを渡すと美月をおんぶした。