「は?」 意味分かんない…。 「ダメだ、愛佳。コイツ無自覚だ」 いつの間にか側に来ていて、呆れたような声を出す、恭平。 「ホントこんなとこだけ鈍感なんだから!」 「意味分かんないから」 「お前は無自覚と鈍感のいい見本だわ」 「確かに」 恭平の言葉に笑う、愛佳。 まじで、何? あたし、変? 問う前にチャイムが鳴り、ゾロゾロと教室に戻った。