「おそ~~~ぃ!!」

「・・ご、ごめんっ、、。」


教室に戻ると、真っ先に里美に言われる。


席に着くと、
里美が振り返って聞いてくる。


「で、何話してたの?」

「・・・へぇ?」

「とぼけてもダメよ~んっ。 見てたもん。
 帰りが遅いからさー、そこの渡り廊下から見てたの。」

「・・・え゛?!」

「渡部先生と何か話してたでしょ?
 そして、何か渡してなかった???」


鋭い質問に、私は引きつった笑いしか出来なかったと思う。この時。


「・・・ねぇ、、どうなの・・」


 ・・・ガラ~ッ。


「おはようー。」


里美が話してる途中で担任の先生が入ってきた。


「ん~っ、、もう。」


里美は納得いかなそうな顔して、姿勢を正しく戻した。