ね、先生。

 
「・・アイロン。 かけてくれたんだ。」


先生の言葉に笑顔で頷き、


「そして、、コレ。」


さっき買ったコーヒーを差し出した。



「・・・ん?」

「お礼。
 ハンカチ借りた、お礼。」


先生はポケットにハンカチを入れてから、右手でコーヒーを受け取った。




 「「おはよーございます!!」」


私の後ろから、生徒らしき声が聞える。


「おぅ、おはよ。」


先生は条件反射のように、通り過ぎていく2年生の先輩に声を掛ける。

先輩が過ぎ去って、

職員室横の階段を上る足音が聞えてから、


「サンキュー。
 ・・・ホームルーム始まるぞ。」


先生は私の頭を左手でポンポンとたたいてから、職員室のドアを開いた。