ね、先生。

教室を出た時は普通だったのに、だんだん階段を下りる足が速くなる。
廊下を歩く時の速さも。

そして、

その足の速さと同じように、自分の胸も高鳴ってくる・・・。


私は食堂の前にある自動販売機にお金を入れ、気持ちを落ち着かせるように、大きく深呼吸をしながらボタンを2つ押した。


 ・・・ガタン。 ・・・ガタン。


自分のためのお茶と、先生のコーヒー。

先生の好みはなんとなく分かってた。
部活の後には、決まって食堂前の自動販売機でこの缶コーヒーを買うのを見ていたから。


お茶とコーヒーを握りしめ、私は次に職員室へと向かった。