「お前、テニス部は~?」


渡部先生がお姉さんを置いて、私の方へと少しずつ近付いてくる。


「あ、、あの、、その・・・。」

「葵、この前ちょっと体育で足痛めちゃったんですよ~。」


里美がすぐにフォローを入れてくれた。


「あぁ、何だ。そうだったのか。大丈夫か?」


納得した先生は、振り返り、再びお姉さんのとこまで戻って行く。



そして、


「すまんな、沙織。
 今日急に会議がこれから入って・・・」


と、お姉さんに話しかける。