ね、先生。

私が売店へと向かうと、そこにはもう渡部先生の姿は無く・・・



「・・・神田先生っ?」

「あぁ、葵~!」


神田先生が香水を選んでいた。



「なに? お土産選び?」


神田先生は微笑んでそう聞いてきた。


「いいえ。
 お土産も買わなきゃなんですけど、お水がなくなっちゃったんで。」

「そっかー。」


神田先生はそう言うと、目の前にあった香水のサンプルの小瓶を一つつまんで持ち上げる。


「・・・甘い香り。
 男性が好きそうな匂いね。 葵も嗅いでみる?」


そう言って、小瓶を私に向けた―。