ね、先生。

6日目の夜。

議長会議を終えホテルの部屋へと戻ると、里美の姿はなかった。




「・・・あれ?沢田くんと一緒かな?
 あ。 ミネラルウォーターがないや、売店に行こう。」


手帳をカバンへと入れて、お財布を持って私は部屋を出た。


エレベーターを待ってると、


「あれ? 葵~?」

「?! 里美!!」


エレベーター横の階段から里美と沢田くんが現れた。


「どこ行くのっ?」

「いや。 お水がなくなってさぁ、売店に買いに行こうかと思ってさっ。」

「売店?!」


私の言葉に里美が反応する。


「売店にさ、先生居たよ。 何か真剣に香水選んでたけどー。」

「・・・え?」

「贈り物って感じだったよな? 桜井のじゃ~」

「コラッ!
 楽しみが減るでしょ!!」


笑って話す里美と沢田くんに苦笑いをし、


 ・・・ピンポン。


「あ、エレベーターきたや。 また後で!」


私はエレベーターへと乗った。

里美と沢田くんから聞いた、淡い希望を一緒に乗せて・・・。