ね、先生。

 
「・・・ハァハァハァ。
 剛!! アンタ何また葵泣かせてんのッ?!」


私たちの様子を見た里美は、沢田くんを睨み付けながら言った。

そして、


「葵~!! どーした?!」


里美は、私をぎゅーっと抱きしめてくれる。
その様子を見ながら、沢田くんが話しにくそうに里美に説明を始めた。


「・・・いや、あのさ、、産休に入った先生の変わりに、田口先生が顧問になった。」

「・・・ふーんっ。」

「里美、その様子だと知ってた・・ぽいんだけど?」

「うん。部活の前に聞いた。神田先生に。」

「・・え?」

「あいつさぁ、、あ、田口ね。 自分で立候補したみたい。 顧問に。 あと最近、何かと理由つけて渡部先生の周りをちょろちょろしてるみたいなんだけど、、。」


里美は自分の腕の力を抜き、私の腕を掴み、顔を覗き込んだ。


「でもさ、渡部先生のこと信用しよ?
 大丈夫だよ。 あんな女の誘惑になんて負けないよ~!!」


微笑みながら・・・。