「おー、沢田。 お前も部活かっ?」


私より先に渡部先生が話しかける。


「はい。 ココ、いいですか?」

「あぁ、座れよ。
 葵。 沢田もテニス部に入ったんだよー、この前。」

「・・・やっぱり・・」

「やっぱり?」


私の口から零れた言葉に沢田くんが反応した。


「う、うん。。。
 里美からテニス部に入ったみたいだって聞いてて、、。」

「・・・あぁ、倉木さんね。」


沢田くんは、少し遠くを見るような目つきをしながら、私から渡部先生へと視線を変えた。


何も感じないのか?
それとも感じないフリをしているのか?

先生の心内は分からないけど、


「今日は3人で頑張ろうなっ!」


そう言うと、

先生は また唐揚げを口の中へと運んだ。