保健室の日から2日後。



「おはよう!」


下駄箱で靴とシューズを履き換えてると、


「もういいのっ?」


里美が大きな声で声を掛けてきてくれる。


「・・・うんっ。」


私は笑顔で返事した。



教室へと向かう途中、急に里美が小声で聞いてくる。


「ところでさぁ、、、
 沢田くんなんだけど、・・・渡部先生との何か見られた?」

「えっ?!
 な、何かって、、何?!」

「いや、葵が倒れた日だったかな?
 私、彼に聞かれたのよぉ~。
 ・・・葵の好きな人って、先生じゃないかー?みたいなーっ」

「えぇ?!」

「いや、違うって答えたけどねっ、、。
 あはは。信用されてないって感じ~?」


里美は苦笑いして、続けた。


「そしてね、彼。 テニス部に入ったみたい。」

「えぇーー?!?!」

「今日、部活行くんだよね?
 ・・・分かるよ。 正式に入ったのか?入ってないのか?」


里美の話に、

私は放課後の部活をすごくサボりたくなった・・・。