里美は懐かしそうに話す―。


「・・・事故についてはね、仕方ないとはお母さんも思ってたみたいだけど、おネエも大学の推薦の話とかあったし、、。
 やっぱり、先生と生徒だしね、、。 親はいいようには思わないみたいね。」

「・・・そうだったんだ。」

「どうやって付き合いだしたのかとか、学校ではどんな様子だったのかは、私には分からないけど、、、おネエが本当に好きだったのは分かった。
 そして、今は、いい恩師みたい。 おネエにとって。」

「・・・。」

「でもね。
 多分おネエの性格から言って、おネエから告ったと思うんだけどねぇー」


そういって、里美はくすっと笑った。




「案外、・・・押しに弱いかもよ? 先生。」

「えっ?!」


里美の言葉に自分の気持ちが顔に出てしまう。



「・・・好きなんでしょ?先生の事。」

「・・えっ、、」

「いい加減素直になんなよっ!」

「いや、、好きとか、嫌いとかまだ分からなくて・・・」

「でも、気になるんだ~!」


里美の尋問に似た責めに、私は白状する。


「う、、うん。」


里美に白状した私は、

今の空のように気持ちが晴れてるかと言えば、それは違って、、。


先生の過去に触れて、少し現実に触れた気がした・・・。