二人乗りの自転車が学校に着いた。 憧れの王子様と白馬(自転車)で登校……皆が睨んでいる。 嫉妬の嵐が吹き荒ぶ……皆の視線が頬に突き刺すよう……美雪もじっとこっちを見ていた。 美雪……ごめん…でもこの状況…私だって全く予想外の事で……。 その日から、私が話しかけても美雪は何も話してくれなくなった。 彼が言った、放課後は部活があるから送れないけど、朝は、また駅で待っているからと……。 もう友達も何もいらない、彼がいてくれたら何もいらないから……。