やがて夜が明けた、正男が仕事に出掛けた時間を見計らい、沙織は家に帰った。 凄く寒かった。 ストーブを点け、こたつに潜り込む。 いつの間にか眠ってしまった。 目が覚めると夕方近くだった、守り神、詩織が帰って来た。 続いて正男も帰宅。 早く夕飯の支度をしなくてはいけない。 冷蔵庫を開け、有り合わせの材料で手早く料理した後、寒気が沙織を襲った。 寒くて寒くて、体は寒いのにおでこは熱い…頭も痛いよ、熱だ……。 食欲もなく、私は一番先にベッドに潜り込んだ。