ここはある中学校、6時間目が終わり廊下に生徒達が溢れ出す。 クラブに急ぐ者、廊下で群がっている者、中学生と言えど、皆、それぞれに自分を生きている。 下田沙織も、スクールバッグを持ち教室から出て来た。 「さおり~バイバ~イ」 「バイバ~イ」 廊下でたむろするクラスメートにニコッと笑みを送り、歩いて行く沙織。 中学1年、帰宅部。 成績は学年で常にトップクラスにいる。 小顔に透き通るようなきめ細かな肌、パッチリとした大きな瞳。 沙織は、いわゆる美人アイドル系のマスクを持つ少女だった。