新しい生活が始まった。


叔母ちゃんと約束した事が一つだけ……。


詩織は部屋に入れても、お父さんだけは何があっても入れては駄目だと……。


叔母ちゃん、わかってるよ……部屋になんか入れたら、家を出た意味がなくなってしまうもんね。


9時から5時までの勤務…規則正しい生活、ちゃんと自炊して、朝から二人分のお弁当を作った。


詩織は、登校する前に取りに来たり来なかったり……来ない日は、学校の購買を利用していた。


念願のケータイを買った……でも差しずめ相手はいない。


数少ない知り合いのプロフィールを登録している時……中谷雅之の名前が出てきた。