Ｌight Ｄark

妹を、花恋を殺したのは魔王だったのか。


絶対許さない、この命が尽きようがどうなろうが俺は魔王、あんたを殺す。


ウルフマンが出した頭蓋骨を割って出てきた宗太郎は突如叫び出した。


「ぐわぁぁぁぁぁ!!」

「なに!?精神を潰す俺の『骸-ﾑｸﾛ-』を敗るなんて、なんて精神力なんだ貴様……。」


ポカーンと宗太郎を見つめるウルフマン。だが直ぐに正気に戻り宗太郎に爪を立てて突進するが、簡単に素手で受け止められた。


「俺が、俺に力があれば花恋は死ななかった。俺に勇気があれば花恋を助けれた。俺は、魔王を絶対倒す！」


手に掴むウルフマンの爪を折り、それを相手の心臓部分に突き刺した。ウルフマンは吐血し、その場に倒れた。


「はぁっはぁっ、魔王はお前には倒……せん」

「いや、倒す。身がボロボロになろうとも」

「はっ、いい度胸だ……」


ウルフマンはその言葉を最後に息を引き取った。



(花恋、お前の仇は兄ちゃんがしてやるからな。)