「うわぁ!!」


宗太郎は驚き飛び起きた。それを横目に草薙は話し出す。


「やっと話しかけてくれたな。俺は"持ち主に頼られる"と擬人化する。つまり、思考ができ話せる。よって持ち主の手助けを出来る。っで俺を頼った用件は何だ?」

「そんな力が草薙にあったのか……。まあなんだ、ここから出たいんだけど何か方法はない?」

草薙は周りを見渡した。


「ここは三途の川だな、死と生の境目の世界。それならお前は死んだっつうことだから……脱け出せないな」

「でも、俺は長い間ここにいるんだけど……天国か地獄に行っててもおかしくないはず。」


草薙は少し考える素振りを見せ、何か思いついたように言った。


「そうか、お前は封印されたんだ。だから死ぬことも老いることもないんだ。そうと決まったら封印の孔を探そう!」

「封印の孔?」


封印の孔、それは封印された者が必ず通る孔。そこから逆流すれば宗太郎にかかる封印が解けるかもしれないとのこと。


「とりあえず探すぞ宗太郎」

「あ、ああ」