「そんなのまた"子"ばっかりになるじゃん」


「んじゃ馬美か馬代か…」


「あはは、なかなか難しいね」


楽しそうに笑う愛子。


俺はそんな愛子が愛しくて愛子の頭を優しく撫でる。


こんなに穏やかで溢れるような感情が自分の中にもあったなんて…


そんな俺に愛子も嬉しそうに俺の胸に頭を刷り寄せてきた。


「春馬、大好き」


「………」


「私すごく幸せだよ」


俺も、と言う代わりに俺は愛子の額に小さなキスを落とした。


「おやすみ」


「ん…おやすみなさい」








す―…す―…

しばらくしてようやく愛子の小さな寝息が聞こえてきた。


俺はそれを確認してからゆっくりと眠りに落ちた。