俺はお前だけの王子さま

2次会は近くのレストランで行われた。


頭痛も吹き飛ぶくらいに面白かった2次会。


披露宴でお酒を沢山飲まされた水梨くんはすっかり酔っていて


みんなの前で加奈子の為の歌を唄ったりもした。


「お前、酔いすぎ」


ふらつく水梨くんに肩をかす王子くん。


いつもはいない王子くんが今日はいる…


そんな嬉しさは水梨くんも同じみたいだ。


水梨くんは酔った勢いで王子くんにも甘えていた。


そんな二人を見てまた笑う。


楽しくて幸せでたまらない時間


だけど楽しい時間はあっという間に過ぎるもので。


この二次会が終われば…


王子くんはアメリカに帰ってしまうんだ。


また逢えなくなる…



そんな気持ちを誤魔化すように私は子どもみたいにはしゃいでいた。