「ほんと、このままキスしちゃ駄目かな…」 「み…水梨く…?」 私がそう言った時――… それと同時に 水梨くんの体は勢いよく私から離された。 そして 「なにやってんの?」 怒りに満ちた低い声 聞き慣れたその声に 視線をやると、 私の足元には 飛ばされて尻もちをついたらしい水梨くんと、 それを睨む王子くんが立っていた。