しばらく歩くと川沿いにベンチがあった。


水梨くんにみちびかれるように
私たちは座った。


キラキラ光る水面。



「愛子ちゃん」


「ん?」


私は水梨くんを見上げた。


改めてこの距離で見ると
本当に綺麗な水梨くん…。



「俺、本気だから」


「え…?」


え…

本気…って


いきなり核心をつかれて
ただ…おろおろしてしまう。



そんな私に水梨くんは
さらに続けた。



「俺と付き合って?」


「………」


いつの間にか真剣な瞳に変わった水梨くんの視線に


耳が熱くなった。



だってこんな…



付き合って、なんて告白されたの初めてだもん…。