俺はお前だけの王子さま

「じゃあ、条件付きお付き合いに格下げね」


ヒロキは笑顔でトランプをきりながら続ける。


「俺は絶対に手を出さないし
俺が嫌な事したらすぐ別れても良いよ。」


ヒロキの笑顔に渡瀬は戸惑う。


「そんな…それでも拒否権だよ」


「2回目の拒否権は無し」


「えぇ…そんな…」


「とにかく俺と付き合うこと」


渡瀬は困った顔で俺を見た。


確かに…

んな無茶苦茶な命令ナシだろ


「ヒロキ…ふざけんのも大概にしろよ?」


「ふざけてないし、俺は本気。」


「てめ…」


俺がヒロキの肩に手をかけようとした時だった。




急に部屋の外が騒がしくなった。