そんな俺の気持ちが顔に出たのか…



桂も眉間に深いシワを寄せた。


「…分からんやつには時間の無駄だ。忙しいんだからさっさと帰れ。」


しっし、と手をふりパソコンに向く桂。


「……………」


くそったれ…


俺は拳に力を入れる。


んなの…

言われなくたって俺だって帰りてぇ



だけど…


「…そこを何とかならねぇの?」


俺はもう一度聞いた。


桂はパソコンに体を向けたまま
横目で俺を見る。


「さっさと帰りなさい」


冷たくいい放つ桂


「………」


本当に…駄目なのか?


俺への当て付けなのか

本当に無理なのか

わからない…



「…………」


くそ…

俺は仕方なく諦めてその場を後にした。