甘い疑惑の王子様




圧倒されている私にお構いなしに
彼は次々にメイド服の人達に指示を下していた。

「ゆっくりでいいからね」


すると彼は私の方を向き
笑顔で言った。


ゆっくりって…何が?


私が首を傾げると
メイド服の人数名が私の元へ来た。


「こちらです」

『え!?なっなに!?』


私はメイド服の人達に
背中を軽く押されて何処かへ連れて行かれるようだった。



そんな慌てる私を見て
彼は優しく見守っているだけだった。



なんなのよ!?

私が何したっての!!?



私は押されるがままだった。


頭の中も既にぐちゃぐちゃで
目眩がしそう……