甘い疑惑の王子様




―――!!?


ドアが開くと
彼が傘を持って待っていた。


「降りていいよ」

『…ぇ…はっはい』


私は車の外に足を出した。


「あっ」

『え!?』


降りようとした時
彼がいきなり声を出したもんだから
私はビックリして聞き返した。


今度はなに!?

やっぱり降りちゃだめ!?


彼が次に言葉を発するまで
私はパニックになった。


外に出した足を中に戻し
姿勢がよくなる。


それを見た彼は私を見て
また笑った。




「名前教えて?」


な…まえ?


そおいえばまだ自己紹介もしてない。


私は慌てて自分の名前を
フルネームで名のった。