甘い疑惑の王子様



家の玄関を開けると
涼がすかさず飛び付いて来た。


私は涼が潰れるんじゃないかってくらい思いきり抱き締めた。


涼はシスコンだけど
私も負けないくらいブラコンなんだ。



でも悲しい事に
家の中に梨子の姿はなかった。


でも大丈夫。

シンちゃんの言葉が
私を支えてくれたから

帰って来たら謝るよ……梨子。


美味しいご飯作って
待ってるから。




シンちゃんは
朝食を家で済ませると
自分の家へ帰って行った。