廊下を抜けて 階段を掛け下りた。 急がないとっ!! 今日はなんと言っても大事な日。 楽しそうに友達と帰って行く同級生の隣を次々と追い越す。 「おっ!真奈美~」 飛んできた声の方向に目線をやった。 花を抱えるように 両側に女の子の肩を抱いた シンちゃんが居た。 『相変わらずハーレムだね』 「いや~。急ぎ?」 女の子達と一緒に 私の方に向かって来る。