甘い疑惑の王子様



三人の足取りが早くて
私は一人後ろを歩く感じだった。



私の足がノロイのかな…



楽しそうな三人の後ろ姿を見ながら
自然と顔が緩む。



するとシンちゃんが
いきなり振り返った。


びっくりして一瞬足が止まる。




「今日は大丈夫だって」


近寄って来たシンちゃんが
優しく笑って言った。



シンちゃん…

貴方は本当、エスパーですか?



何でもお見通しのシンちゃん。


シンちゃんだったら
私が会いたいと望んだら



口にしなくても
会いにきてくれるのかな…




シンちゃんの優しい笑顔を見ながら
一瞬そんな事が浮かんで



シンちゃんに笑顔を向けて
その考えを消した。




だって彼はシンちゃんとは違う。