甘い疑惑の王子様



“真奈美が望めば会いに来るよ”


その言葉は嘘だったの?


どこに居ても
彼の事ばかりなのに……



いつものように
教室の自分の席に座りながら
窓の外を見ていた。



「真奈美~そんな顔しないでよ」


そんな顔ってどんな?


私の席の前に座りながら
体を私の方に向けている由利ちゃん。


「今日は何の日~?」


私の返事を聞かずに
由利ちゃんが言葉を付け足した。


今日?


今日は…
確か十月四日?


あ……


私は視線を由利ちゃんの元にやる。


由利ちゃんは満面の笑みを浮かべながら
私を見ている。



由利ちゃん……