甘い疑惑の王子様



皆して彼氏だとか好きなのかとか
うるさいよ……


そんなの私にだって…


『……分かんないよ』

「は…?」


『好きとか恋愛とか…分からない!シンちゃんには関係ないじゃん』


その言葉を放ち
シンちゃんの顔を見ると


驚いたような顔をした。


『……もう…行くね』


言葉を発する事もなく
私の肩からゆっくりと
落ちたシンちゃんの手。


「…ま…てよ」


微かに聞こえたシンちゃんの声に
私は振り向いた。


―――ドンッ!


衝撃と共に包み込まれた私の体。


『シっシンちゃん!ここ学校…っ』


激しく抵抗しても
シンちゃんは男で……


私の力なんか敵うはずもない。