クリスマスツリーを見ていてもあたしの頭には、さっき見た先生しか写らなかった。




「汐莉」


「なに?」


「今日さ、朝まで一緒にいたい」





サキモトにこんなことを言われたのは初めてだ。



あたしの家に来たこともあったけど、いつも適度な時間で帰っていたし。




「駄目かな?」