コールガール〜先生と愛人〜

「ねぇ」

「うん?」




先に沈黙を破ったのはあたしだった。





「あたしの家、こっちなんだけど」


「あー、ごめん」





何に謝っているのかわからないけど、彼はあたしの家の方向へ歩きだした。



彼の家がどこなのかわからないけど、たぶんこっちじゃないはず。



それなのにこっちに歩きだすってことは送ってくれる気なんだろう。