寝ていなかったあたしは結構眠くて、すぐに瞼を閉じてしまっていた。





「ありがとうな、汐莉」


「えっ?」


「看病してくれて」





今、汐莉って言った…。


先生があたしの名前を呼んだ。


初めて名前を呼ばれて、あたしは目をあけて固まってしまった。