《完》オフィスでとびきりの夜を

そうだよ……明らかに
基本の職務を超えてるもん。



あたしが反対しなく
たって、瑞樹が嫌だって
主張すれば……。




(瑞樹…………!)



きっとあたしは、期待を
込めた目で瑞樹を見てたと思う。



あたしの視線を受け止めて
瑞樹は少しだけ困った
ように眉をひそめた。



今やあたしだけじゃなく、
課長を含めた全員が瑞樹の
返事を待って彼に注目してる。



「えーと……。

その、オレは………」



(――どうしたの?

さっさと“やりたくない”
って言っちゃえばいいじゃない。

課長の指示だからって
遠慮する必要なんかないのに)



「うん? なぁに瑞樹?

言いたいことはハッキリ
言いなさい」