《完》オフィスでとびきりの夜を

「広報!?」



藤倉課長の話は聞いてる
方を飽きさせることが全くない。



もはやメンバーはすっかり
課長の話に引き込まれて、
首を伸ばして次の言葉を
待ってる感じだった。



そんな一同に課長はどこか
イタズラッぽいとさえ
思える笑顔で、



「山下部長から聞いた
ところだと、この部署は
革新を狙って男性社員を
入れたっていうじゃない。

それで入社してきた初の
男性社員――
これを使わない手はないと
思うのよね」



「えっ!?」



ほぼ同時に全員が叫んで、
一斉に同じ方向を向いた。



言うまでもなく、その
“初の男性社員”
――瑞樹を凝視する。