「新レーベル!?」



今度こそ遠慮のない大声で
全員が叫んだ。



課長はしっかりと頷いて、



「そう。

つまりは姉妹ブランドね。

いえ、この場合は姉弟
(きょうだい)ブランドって
言った方がいいかしら」



「きょうだい……」



もしかして、って予感が
胸をよぎる。


他にもピンときたコは
何人かいたようだった。



だけど誰よりもいち早く
声をあげたのは――
あたしの隣の、瑞樹だった。



「ひょっとして、メンズ
レーベルってことですか!?」



あたしの頭の中にあった
のも全く同じ質問。



瑞樹の問いと全員の興味
シンシンの視線を受けて、
課長はニヤリと笑う。