《完》オフィスでとびきりの夜を

ドキッと心臓が跳ねる。



“新人の王子様”って……
間違いなく瑞樹のことだ!



「そうそう、柳瀬クン。

てゆーかその柳瀬クンとも
しゃべってるとこ見たのよ!

課長、キミのこと気に
入ったわ、みたいなこと
言っててさー。

今度のターゲットは、
どうやら彼みたい!」



(え…………!?)



「えっ、マジで!?

って、ソイツ新人の若僧
なんじゃねーの?」



「若いよー。
ハタチちょいとかかな。

けどまぁ、課長は年齢とか
関係なしじゃん」



「そう言われりゃそっか。

けど、それにしてもなぁ〜」



そこまで話した時全員の
飲み物が買い終わった
みたいで、3人はコップを
片手に出口の方に歩き出した。


あたしみたいにここに
居座る気はないんだ。