でもすぐに、気のせい
なんかじゃないって思い直した。



だって瑞樹と話す時の
課長の瞳は初日と同じ
ようにすごくキラキラ
してて、他のコと話す時の
目つきとは全然違うんだもん。



ホラ、今も―――…。



「瑞樹、ちょっと来て。

キミがイチ押しって
言ってたこのデザイン
なんだけど――…」



「あぁ、アヤさんの
デザインですよね。

はい、それが何か?」



「あ、これはアヤのなのね。

それじゃアヤもちょっと
来てくれる?」



課長は自分のデスクに
瑞樹とデザイナーのアヤを
呼んで、3人で話を始めた。



熱心に何か説明してる
瑞樹を見る課長の目は、
イキイキと輝いてる……。