「……瑞樹クン、早くっ。

さっさと結果まとめて
チームに配布しちゃうよ!」



気づくとあたしは、
とっさにそんなことを
言って瑞樹を呼んでた。



一刻も早く課長との会話を
終わらせたい……

それだけで頭がいっぱいだった。



「え? あ、ハイ」



ちょっと面食らった声で
返事して、瑞樹は課長の
横を離れ室内に入ってくる。



あたしは瑞樹を見るのも
課長を見るのも気まずくて
そのまま自分の席に直行した。



そしてすぐにPCを起動
させると忙しいふりを
装って、ずっとその画面を
にらんでた――…。





     ☆☆☆☆☆



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