「え? 自己紹介……ですか?」



『オレ何か特別なこと
言ったっけ?』って顔で
瑞樹は首をかしげてる。



藤倉課長はニヤリと笑って、



「冒険心、ってヤツよ。

あれは本当なんでしょ?」



「あぁ……。

ええ、もちろんホントですよ」



理解してくったくなく
答える瑞樹。



それを聞いた課長は嬉し
そうな顔をして、瑞樹の
肩をポンと叩いた。



「キミみたいな子がいて
よかったわ。

これから楽しくなりそう――…」




(な、何なのよ……!?)



もはやあたしはざわつく
心を押さえようもなかった。



何、今のセリフ!?

一体どーゆー意味??



朝の瑞樹を見る目といい、
今のセリフといい……

なんか課長、瑞樹に対して
態度違いすぎない!?