《完》オフィスでとびきりの夜を

周りの後輩数人が、瞳を
キラキラさせて

『瑞樹クンかっこいいーっ』

とか小声で囁いてる。



イヤイヤ、自己紹介でまで
『かっこいい』って(汗)


そりゃまぁ、物おじしない
堂々とした態度はいいと
思うけどさ。



そんなことを考えながら
何の気なしに視線を
動かして――直後、
あたしはピタッと
固まってしまった。



視界に映ってるのは、藤倉課長。



課長もまだ、自己紹介を
終えたばかりの瑞樹を見てる。



(課長………?)



見てるのは別におかしくない。



だけどその目は……
こっちにいる後輩達と同じ
ように、キラキラしてて。



憧れの相手、好意を寄せる相手。



まるでそんな相手を
見つめる時みたいに、
嬉しそうで――楽しそうな
瞳――…。