《完》オフィスでとびきりの夜を

食い入るように紙面を
見てる瑞樹は、あたしの
視線には気づいてない。



ただジッと、ポスターの
中の自分を息を飲んで
見つめ――…

だけどようやく最後に
フーッと大きく息を
つくと、フワリと柔らかい
笑みを、その顔に浮かべた。



(よかった……。

瑞樹自身も、納得のいく
出来だったんだ――)



こんなにステキな写真、
あたしには文句の付け所が
見つかんないけど。



当の瑞樹が満足いく結果
だったなら、本当にこれは
最高の写真だろう。




「――いいわね。

やっぱり瑞樹をモデルに
抜擢して正解だったわ。

絶対に売れるわよ、この商品」