《完》オフィスでとびきりの夜を

あっという間に囲まれて
しまった沙織さんの手
には、いかにもな長い
筒状の郵便物があって……。



(あ、あれ圭輔の
スタジオのロゴだ。

ということは間違いない……!)



瑞樹のポスターが出来
上がって、スタジオから
サンプルが送られて来たんだ。



「うわー。

さすがにちょっと緊張〜っ!」



もちろん当の瑞樹も立ち
上がり、でも言葉どおり
若干緊張した顔してる。



みんなの勢いに気圧され
つつも、沙織さんは首を
伸ばして課長の方を見て、



「お伺いたてるから待ちなって。

課長ーっ、みんなこの状態
ですけど、どうしますー?」



その問いかけに、席に
座って騒ぎを眺めてた
課長は面白そうにクスリと
笑った。