もだえるように体を動かし
ても、すぐにまた大きな
掌があたしをとらえ、
やんわりと拘束して。



甘い呪縛から決して解き
放つことはなく、瑞樹は
思うままにあたしを翻弄する。



……時に強く、激しく。

時にそっと、優しく。



その波にあたしの体は
今にもフワリと浮き
上がって、意識は遠い所に
行ってしまいそうで――。


でもあたしはもっともっと
瑞樹を感じてたくて、
必死でそれをこらえてた。




――そんな時間が、
どれくらい続いたろう。



何度も何度も重なり
合って、お互いの
気持ちを確かめて。



そうしてやっと二人の体を
充足感と疲労が満たした
時、あたし達はようやく
束の間の安心を得たように
ベッドにその体を横たえる。