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肌に触れる瑞樹の指が、
ひんやりと冷たい。



だけどそれはあたしの体の
方が、もう焼けるように
熱いからなんだろうって……

ジンジンと追い立てる
感覚の中で、あたしは
そんなことを考えてた。




――久しぶりに訪れた
瑞樹の部屋。



瑞樹の好きな物が
集められてるインテリア。


カーテンは濃いダーク
グリーンで、差し込む
午後の光をまるで木漏れ日
みたいに見せてる。


ベッドシーツは、サラサラ
した生成りのオフホワイト。




――瑞樹の腕に抱かれ
ながら、あたしは今までの
『ゴメンね』を込めて、
体の奥から沸き上がる
衝動に身を任せてた。